この記事の目次(7項目)
公表されている試験形式——60問程度・120分・CBT方式(現状案)
中小M&A資格試験の形式として公表されているのは、設問60問程度・試験時間120分・CBT方式の3点です。CBTはComputer Based Testingの略で、紙の問題冊子と解答用紙ではなくコンピュータの画面上で出題と解答を行う方式を指します。これらはいずれも中小企業庁の検討会資料に示された現状案であり、確定値ではありません。設問数についても「60問程度」という表現で、確定した問題数は公表されていません。試験形式が最終的に確定するのは、試験案内が公表された時点です。
形式に関して2026年8月31日時点で公表されていないのは、設問数の確定値、選択肢の数、1問あたりの配点、科目ごとの出題順、試験当日の画面仕様です。公表されているサンプル問題はいずれも四肢択一ですが、これはサンプルの形式であって本試験の肢数が四肢に確定したことを意味しません。当サイトは未公表の項目について、他試験の例から補うことをしません。
60問を120分で解く——1問あたり平均2分という枠
120分で60問を解く場合、1問あたりの平均は2分です。これは公表された数値からの単純な計算値で、公表資料に「1問2分」と書かれているわけではありません。ただしこの平均値は、学習段階で意識する枠として意味を持ちます。4科目の出題割合はM&A実務35〜40%、倫理・行動規範25%、財務・税務20〜23%、法務17〜18%という現状案が示されているため、60問程度という前提を置けば、科目ごとにおよそ何問が割り当てられる想定なのかも見当が付きます。
ここからは公表資料をふまえた当サイトの学習上の助言です。平均2分という枠が全問に均等に当てはまるとは考えないほうが現実的です。公表サンプル問題には、知識をそのまま問う型のほかに、事例の状況を読んで判断させる型と、フリーキャッシュフローを算定させる計算型が含まれています。読む分量と手を動かす分量が問題によって違う以上、実際の配分は問題タイプごとに変わります。計算問題や事例問題に平均以上の時間を充てるためには、知識確認型の問題を平均以下で処理する必要がある、という関係になります。
CBT方式が受験環境と操作に与える影響
CBT方式が採用されると、解答は画面上の操作で行うことになります。一般にCBT方式の試験では、問題冊子への書き込みや、選択肢を線で消しながら考えるといった紙の試験特有の手順が使えません。設問と選択肢を画面上で読み、画面の外に情報を書き出さずに整理する場面が生じます。計算問題を含む科目がある場合、計算過程をどこに書くかという運用は受験の実務に直結します。
ただし重要なのは、ここまでがCBT方式一般の性質であり、本試験の具体的な仕様ではないという点です。中小M&A資格試験について、画面上の見直し機能の有無、画面内電卓の提供、計算用紙や筆記用具の貸与、途中退出の可否、試験会場の所在地と数は、2026年8月31日時点でいずれも公表されていません。これらは委託先が公表する試験案内で確定する事項です。他のCBT試験がそうだから同じであろう、という書き方は当サイトではしません。
なお、公表資料では立ち上げ期に年3回程度の一斉実施が想定されると示されています。CBT方式でありながら随時受験ではなく一斉実施が想定されている、という組み合わせだけが現時点で読み取れる内容です。受験日を任意に選べるのか、指定された実施日のなかから選ぶのかといった申込の運用は公表されていません。
四肢択一という肢数が解答プロセスに与える違い
公表されたサンプル問題は、いずれも四肢択一です。選択肢が4つあることには算術的な意味があります。明らかな誤りを1つ外しても候補が3つ残るため、消去法だけでは正解に届きにくく、残った選択肢のどれが正しいかを根拠を持って判断できるかどうかが得点を分ける構造になります。倫理・行動規範のサンプルのように「適法に行えないものを全て選べ」と組み合わせを問う形もあり、1つの肢の正誤だけでは解けません。選択肢の細部を読み比べる力が、そのまま点数に反映される形式です。
この形式は、出題範囲の学習方法にも影響します。用語を知っているかどうかのレベルでは、残った選択肢のどれが正しいかを判断できません。たとえば法務では、ある行為が弁護士法上の独占業務に当たるかどうかという境界の判定が優先出題項目に含まれています。境界の判定を求める設問では、正解と誤答の距離が近くなります。ただし本試験の肢数が四肢で確定したという公表はなく、肢数は試験案内で確定します。
禁忌肢は「採点」ではなく「形式」に組み込まれる
倫理・行動規範の科目には、禁忌肢を設定する方針が示されています。禁忌肢は、選ぶと不合格の判定につながる選択肢のことです。この仕組みが試験形式にとって持つ意味は、得点の合計とは別の判定軸が試験の中に埋め込まれるという点にあります。総得点と科目別得点は解答が終わった後に集計されますが、禁忌肢は特定の設問でどの選択肢を選んだかという1つの行為が直接判定に関わります。
時間配分の観点では、この構造は倫理・行動規範の設問を後回しにしにくくすることを意味します。時間切れが迫った状態で残った設問を勘で埋める、という進め方は、禁忌肢が配置されている科目では他科目と同じリスクにはなりません。ただし、禁忌肢が何問に配置されるのか、いくつ選ぶと不合格になるのかという閾値は2026年8月31日時点で公表されていません。仕組みの詳細と対象になる行為の類型は、別記事に整理しています。
形式面で未公表のまま残っている項目
2026年8月31日時点で、試験形式に関して未公表の項目は次のとおりです。設問数の確定値、選択肢の数、1問あたりの配点と科目ごとの配点、禁忌肢の設問数と閾値、試験会場の所在地と数、申込方法と申込期間、画面内電卓や計算用紙の取り扱い、途中退出の可否、再受験の制限の有無、結果通知の方法と時期です。これらは試験案内で確定します。試験案内が公表された時点で、この一覧をそのまま確認項目として使うことができます。
形式に合わせた練習の考え方
形式が分かっていることと、その形式で得点できることは別です。60問程度・120分という枠が示されている以上、学習の後半では同じ規模の問題量を通しで解き、時間内に最後まで到達できるかを確認する練習が有効になります。到達できない場合、原因が知識不足なのか、1問に時間をかけすぎる癖なのかを切り分ける必要があります。まず必要なのは、4科目それぞれで現在どの程度解けるのかを把握することです。出題割合が公表されている以上、弱い科目がどれかは早い段階で特定できます。
中小M&A資格試験は何問出ますか?
設問60問程度が現状案として公表されています。確定した問題数は2026年8月31日時点で公表されていません。
試験時間は何分ですか?
120分が現状案として公表されています。60問程度という前提で計算すると、1問あたりの平均は2分です。
電卓は使えますか?
2026年8月31日時点で公表されていません。画面内電卓の提供、持ち込みの可否、計算用紙の取り扱いはいずれも試験案内で確定します。当サイトは他試験の例から推測して記載しません。
選択肢は3つですか、4つですか?
公表されたサンプル問題はいずれも四肢択一ですが、本試験の選択肢の数は2026年8月31日時点で公表されていません。
自宅のパソコンで受験できますか?
2026年8月31日時点で公表されていません。公表資料に示されているのは、CBT方式であることと、立ち上げ期は年3回程度の一斉実施が想定されていることまでです。会場の有無や所在地についての記載はありません。
記述問題はありますか?
公表されたサンプル問題4問はいずれも択一式です。記述問題の有無について、公表資料に記載はありません。