禁忌肢とは——中小M&A資格試験で「選んではいけない選択肢」の仕組みと対策
禁忌肢とは、その選択肢を選ぶこと自体が重大な倫理違反を意味するため、選ぶと大きな減点や不合格につながる選択肢です。中小M&A資格試験では倫理・行動規範に設定する方針が示され、複数の設問に禁忌肢を置き、一定数選ぶと不合格とする設計が想定されています。総得点が高くても禁忌肢で不合格になり得るため、独立した対策が必要です。
なぜ禁忌肢があるのか
この資格は「知識がある人」ではなく「依頼者を害さない人」を認定する制度です。知識問題で満点でも、依頼者の不利益を黙認する判断をする支援者を合格させないための仕組みが禁忌肢です。医療系の国家試験で採用されている考え方と同じです。
禁忌肢になりやすい行為
①依頼者に不利益な情報(相手方の不適切性・反社の疑い・利益相反)を伝えない②相手方から不当な利益を受ける③秘密情報を目的外に使う④依頼者の意思を無視して取引を進める⑤資格のない業務(法律事務・税務代理)を行う。共通点は「依頼者の利益より自分や取引成立を優先する」ことです。
対策——判断軸を3つ持つ
迷ったら「依頼者の利益か」「透明か(隠していないか)」「専門家に繋ぐべき場面か」の3つで判定します。この軸を持っていれば、見たことのない事例でも禁忌肢は避けられます。逆に「実務ではよくある」という感覚で選ぶのが最も危険です。
禁忌肢は見分けがつきますか?
極端な表現とは限りません。もっともらしい理由(「取引を円滑に進めるため」等)が付いた肢に注意してください。
禁忌肢以外の誤答と何が違いますか?
通常の誤答は減点止まりですが、禁忌肢は合否判定に直結する想定です。
練習方法は?
事例問題で「なぜこの肢が禁忌なのか」を言語化する訓練が有効です。当サイトの演習には禁忌肢型を含めています。
出典: 中小M&A市場の改革に向けた方向性について(検討会第4回 資料2)(中小企業庁)