中小M&A資格は独学で合格できるか——公式テキストがない今、独学の現実的な進め方
現時点で公式テキスト・公式講座は未公表です。一方、出題の母体となる一次資料(中小M&Aガイドライン第3版・公式Q&A・検討会公表資料)はすべて無料で公開されており、出題範囲と優先出題58項目も公表済み。つまり「一次資料を原文で読み、公表資料に沿った問題で演習する」独学は成立します。独学で難しいのは計算の型と禁忌肢の判断感覚で、ここは演習量で補います。
独学で揃うもの・揃わないもの
揃うもの:出題範囲、優先項目、規範の原文、公式Q&A、サンプル問題4問。揃わないもの:過去問(存在しない)、公式テキスト(未公表)、演習量。独学の成否はこの「演習量」をどう確保するかにかかります。
独学の進め方
①診断で重点科目を決める→②●項目の原文を読む(要約サイトではなく原文。禁忌肢は原文の「してはならない」の文言そのものが問われる)→③その場で演習→④間隔反復で定着→⑤本番形式の模試で時間配分。順番を崩さないことが独学最大のコツです。
独学で失点しやすい3か所
①計算問題の符号処理(運転資本の増減・仕入債務)②弁護士法・税理士法の独占業務の境界(「無償ならよい」と誤解しやすい)③禁忌肢の判断(知識ではなく職業倫理の感覚)。いずれも解説つき演習で潰せる領域です。
市販のM&A本で代用できますか?
実務理解には有効ですが、出題は公表資料ベースのため用語や整理がずれることがあります。一次資料を主、書籍を従に。
講座が出たら受けるべきですか?
公式講座が公表されたら本記事で案内します。独学で現在地が合格圏なら不要、重点科目が2つ以上なら検討、が目安です。
独学の最初の一歩は?
20問診断です。重点科目が分かれば、読む原文の範囲が絞れます。
出典: 中小M&Aガイドライン(第3版)(中小企業庁)/試験科目詳細(検討会第4回 資料3)(中小企業庁)