中小M&A資格の勉強時間——「何時間で合格」ではなく現在地から逆算する考え方
新設試験のため「合格者の平均勉強時間」は存在せず、「○時間で合格」と示す情報に根拠はありません。必要な時間は①現在地(4科目の正答率)②50%を切っている科目の数③優先出題58項目のうち未習の数——で決まります。本記事はこの3変数から自分の必要時間を見積もる方法を示します。
レベル別に「必要な学習の量」は何倍も違う
M&A仲介の実務家なら実務科目はほぼ既習で、必要なのは法務・財務税務の専門外2科目の底上げ。税理士なら財務税務は得点源で、実務工程(マッチング・PMI)と倫理規範の原文精読が中心。金融機関の法人担当は4科目とも部分的に知っており、穴が散在するタイプ。未経験者は4科目すべてが新規です。同じ試験でも必要時間が数倍違う理由がここにあります。
見積もりの手順(3ステップ)
①無料の20問診断で科目別正答率を測る→②50%を下回った科目を「重点科目」と定める→③重点科目の●項目数×1項目あたりの学習(原文精読+演習数問)で概算する。例えば重点科目が2つで●項目が計25、1項目に平均1時間半なら約38時間が骨格、これに全科目の演習・模試2回分(各2時間+見直し)を足す——という計算例です。数字は例であり、あなたの現在地で置き換えてください。
時間より「順番」が合否を分ける
限られた時間で最も効くのは、得意科目の深掘りではなく弱点科目の50%超え。次に倫理の禁忌肢対策(規範の原文理解)。最後に本番形式の模試で時間配分を仕上げる。この順番を守れば、同じ時間でも合格可能性は大きく変わります。
平日1時間しか取れません。間に合いますか?
試験日が未公表のため断定できませんが、現在地の把握が早いほど計画は立てやすくなります。まず診断で重点科目を特定してください。
実務経験10年です。勉強は不要ですか?
科目別基準の想定がある以上、専門外科目の確認は必要です。実務家ほど「法務の独占業務」「税務の計算」で失点する傾向があります。
勉強時間の実績データはいつ出ますか?
初回試験後に当サイトで受験者の任意アンケートとして集計・公開する予定です(公式データではない旨を明記します)。
出典: 中小M&A市場の改革に向けた方向性について(検討会第4回 資料2)(中小企業庁)/試験科目詳細(検討会第4回 資料3)(中小企業庁)