この記事の目次(8項目)
  1. 結論:無料と有料の違いは「情報」ではなく「演習量・解説・弱点の記録」
  2. 無料で手に入るもの(2026年10月22日時点)
  3. 比較表:一次資料・無料の診断と模試・有料の合格対策パック
  4. 無料だけで足りる人——買わなくてよいケース
  5. 有料が要る人の分かれ目
  6. 有料にしても無料の一次資料は要る
  7. 無料から有料へ進む順番(当サイト案)
  8. 次の一歩:60問模試で、科目別50%を下回る科目があるかを確かめる

結論:無料と有料の違いは「情報」ではなく「演習量・解説・弱点の記録」

中小M&A資格試験(仮称)の無料教材と有料教材の違いは、手に入る情報の量ではなく、解ける問題の量・選択肢ごとの解説・弱点の記録の3点です。公式テキスト・公式講座・公式問題集は2026年10月22日時点で公表されておらず、有料の教材だけが持っている公式の情報はありません。出題範囲と合格基準の現状案、倫理・行動規範の出題の母体は、中小企業庁が無料で公開しています。

したがって、無料だけで足りるかどうかは「情報が足りるか」ではなく「演習と復習を自分で組み立てられるか」で決まります(当サイト案)。本記事は、一次資料・当サイトの無料の診断と模試・有料の合格対策パックの3つを同じ軸で比べ、無料で足りる人と有料が要る人の分かれ目を示します。教材をいつ買うかの判断は、教材はいつ買うかの記事で扱っています。

無料で手に入るもの(2026年10月22日時点)

中小企業庁の検討会第4回資料2(2026年3月17日)は、4科目(M&A実務・財務・税務・法務・倫理・行動規範)、60問程度・120分・CBT方式、合格基準の3層(総得点70〜80%程度・科目別50%程度の最低基準・倫理・行動規範の禁忌肢)、出題割合を現状案として示しています。資料3は科目ごとの小項目と優先出題項目(●印)の一覧です。中小M&Aガイドライン第3版は、倫理・行動規範の出題の母体となる規範です。いずれも無料で読めます。

公表されている問題は、資料2のサンプル問題の正式4問(4科目各1問)と参考の禁忌肢問題1問で、いずれも四肢択一です。資料2には各問の正答が示されていますが、選択肢ごとの詳しい解説は付いておらず、倫理・行動規範の問題で禁忌肢とした選択肢について「中小M&Aガイドラインに明らかに抵触する内容」と注記がある程度です。試験は新設のため過去問は存在しません。

当サイトの無料の範囲は、10問クイック診断(登録不要)と、20問精密診断・本番形式60問模試(無料会員)です。無料で解ける問題は全部で78問で、診断・模試は毎回この同じ問題集から出題されるため、2回目以降の模試は同じ問題が多くなります。無料の一次資料を科目ごとに読む順番は、無料で勉強する方法の記事にまとめています。

比較表:一次資料・無料の診断と模試・有料の合格対策パック

比較の軸無料:一次資料(中小企業庁)無料:当サイトの診断・模試有料:当サイトの合格対策パック
費用無料無料(20問・60問は無料会員登録が必要)9,800円(税込・一括払い・月額ではない)
問題の数公表サンプル問題 正式4問+参考の禁忌肢問題1問全部で78問(10問・20問・60問は同じ問題集から出題)合計900問(無料の78問とは別の問題)
本番形式で通せる回数通しで解ける形式の問題はない60問模試は何度でも受けられるが、2回目以降は同じ問題が多い本番模試60問×8回(480問・各120分)
科目・論点ごとの演習資料3の小項目で範囲を確かめられる診断・模試の結果で弱い科目が分かる論点別演習240問(科目・論点ごと)
型の練習資料2のサンプル問題で出題の形を知る4科目の出題割合に沿って出題分野特訓180問(計算、倫理・重要判断、長文・複合ケース)
解説正答は示されるが、選択肢ごとの詳しい解説はない有料版の解説見本5問を全文で読める全問に選択肢ごとの解説・試験のポイント・出典
弱点の記録と復習自分でノートを作る結果は無料会員のマイページに保存され、購入後も引き継がれる学習ランク・科目別/論点別の状態・弱点TOP5・間違えたポイント・復習のタイミング
公表後の扱い新しい資料の公表を自分で確かめて読み直す—公表内容が変わった場合は問題・解説を確認のうえ更新し、追加料金なし(買い直し不要)

表の「無料:一次資料」は試験の設計と規範を知るための資料で、問題を大量に解くための教材ではありません。「無料:当サイトの診断・模試」は現在地を測る道具で、78問を一通り解いた後は、点の上昇が理解によるものか記憶によるものかを区別しにくくなります。有料の合格対策パックは、その先の演習量と復習の管理を担う教材です。

合格対策パックの条件は当サイトの購入ページに記載のとおりで、利用期間は購入日から24か月・自動更新なし、期間後は1年ごとの延長 2,980円(任意)です。購入後14日以内かつ有料問題の解答が50問未満なら、問い合わせから全額返金されます(返金後は利用停止)。合格を保証する教材ではありません。

無料だけで足りる人——買わなくてよいケース

60問模試を120分で受け、全科目が科目別の最低基準50%程度(現状案)を上回っている人は、有料教材を急いで足す理由は小さくなります(当サイト案)。この段階で優先するのは、資料3の●印の項目を一次資料で確かめ直すことと、ガイドライン第3版の精読です。

一次資料を読みながら、自分で問いを立てて答えを確かめられる人も、無料の範囲で進められます。M&A実務や財務・税務・法務の実務経験があり、資料3の小項目を見て説明できない項目を自分で拾い出せる人が当てはまります。ただし実務経験があっても、倫理・行動規範の禁忌肢は合格基準に組み込まれた別の判定のため、ガイドライン第3版で線引きを確かめておく必要があります。

まだ受験するかを決めていない人、勤務先が研修として教材を用意する可能性がある人も、今は買わなくてかまいません。勤務先が教材を手配する場合の仕組みは法人プランのページで説明しています。いずれの場合も、無料の診断・模試を受けておけば、あとで買うかどうかを結果をもとに決められます。

有料が要る人の分かれ目

分かれ目は、無料の78問を一通り解き終えた時点で、科目別50%程度を下回る科目が残っているかどうかです(当サイト案)。下回る科目が残っていて、同じ問題を解き直しても伸びを測れなくなった人は、別の問題で演習を積む手段が要ります。合格基準の現状案では、総得点が届いても1科目が科目別の最低基準を下回ると不合格になり得るため、弱い科目の問題量が足りるかどうかは合否に直結します。

間違えた理由を選択肢ごとに確かめたい人にも、有料の解説が役に立ちます。公表サンプル問題には選択肢ごとの詳しい解説がないため、誤答の選択肢がなぜ誤りかを無料の範囲で確かめるには、自分で一次資料を探す必要があります。合格対策パックは全問に選択肢ごとの解説と出典を付けているため、間違えた箇所から一次資料の該当箇所に戻る時間を短くできます。

計算、倫理・重要判断、長文・複合ケースの型を、目的別にまとめて練習したい人も有料が合います。どの問題を復習すべきかを自分で管理するのが負担な人は、弱点TOP5・間違えたポイント・復習のタイミングを表示する機能が、ノート作りの代わりになります。

自分の状態無料で続ける有料を検討する
60問模試をまだ受けていない○ まず無料で現在地を測る—
全科目が科目別50%程度を上回る○ 一次資料の精読を優先△ 本番形式の回数を増やしたい場合
50%程度を下回る科目があり、無料の78問は一通り解いた△ 一次資料で自分で問題を作れる場合○ 論点別演習で弱い科目を厚くする
誤答の理由を選択肢ごとに確かめたい△ 一次資料を自分で探す○ 全問の選択肢ごとの解説と出典
復習の管理を自分でするのが負担△ ノートで管理する○ 弱点TOP5・復習のタイミングの表示

表の○・△は当サイトの考え方による目安で、合否を約束するものではありません。有料を検討する欄に当てはまった人は、購入前に有料版の解説見本5問を全文で読み、解説の書き方が自分に合うかを確かめてください。

有料にしても無料の一次資料は要る

有料の教材を買っても、一次資料を読む必要はなくなりません。合格対策パックの問題は、中小企業庁の公表資料・法令などの一次資料を根拠に当サイトが作成したもので、公式の問題ではありません。全問に出典を表示しているのは、解説で納得できないときに一次資料の該当箇所に戻って確かめるためです。

合格対策パックは、正答が1つに定まるか・出典との食い違いがないかを点検していますが、専門家(弁護士・税理士等)による全問の確認は完了していません。誤りの指摘は問い合わせで受け付け、根拠を確認して直します。市販の問題集や通信講座を比べるときも、問題の作り方と根拠の示し方を確かめると、誤りに気付く手がかりを持てます。教材の選び方の基準は、教材・講座の選び方の記事で扱っています。

無料から有料へ進む順番(当サイト案)

1番目は、10問クイック診断(登録不要)で総合の正答率と最も低い科目を確かめることです。2番目は、検討会第4回資料2・資料3を通読し、4科目の範囲と合格基準の現状案を押さえることです。3番目は、無料会員登録をして20問精密診断を受け、科目別の正答率を記録することです。

4番目は、弱い科目の一次資料を読むことです。5番目は、120分を確保して60問模試を受け、科目別50%程度を下回る科目があるかを確かめることです。6番目に、下回る科目が残っていれば有料版の解説見本5問を読んで合格対策パックを検討し、残っていなければ無料のまま一次資料の精読を続けます。無料の結果は購入後も引き継がれるため、どの段階で切り替えても記録はつながります。

無料の資料だけで合格できますか?

当サイトは、無料だけで合格できるとも、できないとも断定しません。出題範囲と倫理・行動規範の規範は無料の一次資料で読めますが、公表された問題は5問で、選択肢ごとの詳しい解説は付いていません。60問模試の科目別の正答率で、足りない科目があるかを判断してください。

有料の教材にしか載っていない情報はありますか?

公式テキスト・公式講座・公式問題集は2026年10月22日時点で公表されていないため、有料の教材だけが持つ公式の情報はありません。有料の教材の違いは、解ける問題の量・選択肢ごとの解説・弱点の記録といった、演習と復習の部分にあります。

無料の60問模試を何度も受ければ、有料の教材は要りませんか?

当サイトの無料の診断・模試は、全部で78問の同じ問題集から出題されるため、2回目以降の模試は同じ問題が多くなります。点が上がっても、理解によるものか記憶によるものかを区別しにくくなるため、伸びを確かめるには別の問題が必要になります。

合格対策パックの問題は、試験の公式の問題ですか?

いいえ。中小企業庁の公表資料・法令などの一次資料を根拠に当サイトが作成した問題で、公式の問題ではありません。全問に出典を表示し、正答が1つに定まるかを点検していますが、専門家による全問の確認は完了していません。誤りの指摘は問い合わせで受け付けています。

今から何をすればいいですか?

まず10問クイック診断(登録不要)を受け、無料会員登録をして60問模試を120分で1回受けてください。科目別50%程度を下回る科目がなければ無料の一次資料の精読を続け、下回る科目があり無料の問題を一通り解き終えていれば、有料版の解説見本5問を読んで合格対策パックを検討します。

次の一歩:60問模試で、科目別50%を下回る科目があるかを確かめる

今日できることは、無料会員登録をして本番形式60問模試を120分で1回受け、科目別の正答率に50%程度を下回る科目があるかを見ることです。この結果があれば、無料で続けるか有料を足すかを、費用をかける前に自分の数字で決められます。無料会員登録をすると、20問精密診断と60問模試の結果がマイページに保存され、合格対策パックを購入した場合も引き継がれます。